<Part1>
目標正解数・・・6問中5問
■出題形式
PART1は、写真を見て答えるリスニング問題です。全体的に易しめの問題が多く、英語力の基礎となるリスニング能力を試されます。
問題数は全6問です。問題ごとに写真が掲載されており、それぞれの写真に対して4つの説明が放送されます。この中から適切なものを選ぶ形式です。
写真の種類は大きく2種類(人物写真と風景写真)に分類でき、例年の傾向として、人物写真:4~6問、風景写真:0~2問 程度で出題されるようです。
■解き方のポイント
注目すべきポイントは次のとおりです。
- 人物写真・・・人の動作(誰が/何を/どうしているか)に注目。
- 風景写真・・・物の状態や位置関係(何が/どこに/どんな状態で)に注目。現在進行形が正解になることが多い。
風景写真は難しいことが多いようです。ですので、解けなくとも焦らないことが重要です。
■PART1に関連したテクニック
テスト開始してから実際にPart1開始までに1分30秒ほど時間があります。この間に6枚の写真をじっくり見るべきでしょうか。答えはNGです。
この1分30秒は、もっと先の問題であるPart3、4のグラフィック問題を把握する時間に使いましょう。
Part3、4は表と設問がセットになっている問題形式です(3問×5セット)。それなりに量もあるので、この1分30秒で読めるとこまで読んでおき。この先読み作戦を使うことでその場になったときに安心して臨めるようになります。
<Part2>
目標正解数・・・18問中 25問
■問題形式
TOEICのリスニングパートの中でもPART2は、出題形式が独特であることから苦手意識を持つ受験者も多いと思われます。PART2では、質問文や会話の中で発言される疑問文に対して、正しい回答を3つの選択肢から選ぶ問題が出題されます。25問からなるPART2は、試験全体の半分以上を占めるため、しっかりと対策をしておく必要があります。
■出題パターン
PART2の中でも、特に出題頻度が高いパターンが2つあります。
600点を目指すにあたって押さえておくべきパターンです。
<WH/HOW疑問文>
まず1つ目は、疑問文の先頭に5W1H(When/Where/Who/What/Why/How)が来る、いわゆるWH/HOW疑問文です。例えば「When did you arrive at the airport?」という質問に対して、正しい回答を3つの選択肢から選ぶ形式で出題されます。WH/HOW疑問文は、PART2においても出題頻度が高く、受験前にはしっかりと練習しておくことが大切です。
<選択疑問文>
2つ目は、選択疑問文と呼ばれるパターンです。このパターンは、いくつかの選択肢から1つを選ぶ形式の疑問文が出題されます。例えば「Which color do you prefer, red or blue?」という疑問文に対して、正しい回答を選ぶ形式で出題されます。このパターンは、日常生活での会話にも頻出するため、受験前にしっかりと練習しておくことが大切です。
■解き方ポイント
WH/HOW疑問文と選択疑問文の解き方のコツを纏めると、以下のとおりとのことです。
WH/HOW疑問文は冒頭の5W1Hを聞き取れるだけで正解への道筋がかなり高まるチャンス問題です。しっかり押さえにいきましょう。
<WH/HOW疑問文>
- 共通して1単語目を聞き取ることが肝要。
- 加えてこの疑問文は、Yes/Noは答えにならない(1単語目が分かれば自ずとYes/Noの選択肢は消去できる)
- “What~?”は、Whatに続く単語を聞き取ることが大事。
- “Which~?”は、答えが”~one(のやつ)”というのが答えになりやすい。
- “Why~?”は、”because~”や”to~”が答えになりやすい。
- “How~?”は、Howに続く単語を聞き取ることが大事。”by~”というのが答えになりやすい。how〇〇という2単語目に注目。
<選択疑問文>
- 共通して、Yes/Noは答えにならない。
- 質問中に出てきた単語と同じ単語が正解となる可能性が高い。
- 答えに”両方”や”どちらも”といった単語(either・neither・both)が出てくると正解の可能性が高い。
■共通傾向と消去法の活用により正解率アップ
TOIECのパート2では、選択肢から正解を選ぶリスニング問題が出題されます。問題文と同じ単語や似たような単語は正解にはならないため、共通傾向や消去法を使うことが重要です。
共通傾向とは、同じ種類の質問や答えが出てくることがあるということです。例えば、飲み物を頼む場面では、コーヒーや紅茶、ジュースなどが選択肢に出てくることが多いです。このような共通傾向に注目し、選択肢を絞り込みましょう。
また、消去法も有効な方法です。問題文と選択肢を比較し、問題文で聞こえた単語と同じ単語、または似たような単語が選択肢に含まれていた場合、それらを消去していくことで正解を導き出すことができます。
ただし、選択疑問文の場合は、選択肢から直接正解を選ぶことができます。この場合は、選択肢を読み取り、その中から正解を選ぶことに集中しましょう。
以上のように、共通傾向や消去法を活用することで、TOIECのパート2での正解率を上げることができます。ただし、リスニング力を高めることも同時に大切です。日常的に英語を聞く習慣をつけ、リスニング力を鍛えておきましょう。